地球の表面は太陽の放射する熱により暖められる。
またその熱を大気中に放出する。
大気中にある二酸化炭素や水蒸気などの気体はこの熱の一部を吸収し、
地球の表面に送り返す働きをしている。これを温室効果といい、
その働きをする気体を温室効果ガスという。

実際のところ地球はこれらの温室効果のおかげで、
平均気温が15℃に保たれている。
大気中に効果ガスがないと、熱は大気を超えて宇宙にすべて逃げてしまうことになる。
また二酸化炭素などの温室効果ガスの量が増えると
地球の平均気温は上昇することになる。

西暦1900年以前(産業革命以前)は
大気中の二酸化炭素の量の変化はほとんど見られなかった。
産業革命以降は、石炭や石油などの化石燃料の使用が大幅に増えて
二酸化炭素が大気中に放出される量も増えていった。
 
二酸化炭素のほかにも温室効果をもたらす気体として
窒素、メタン、フロンなども増えており平均気温が上昇する要素は増加している。
ちなみに二酸化炭素の温室効果係数を1とすると、
メタンは二酸化炭素の21倍、一酸化二窒素は310倍、
フロンには色々な種類があるが、トリフルオメタンで11,700倍の温室効果がある。
メタンが発生する要因として大きいものは、水田と牛や羊のゲップである。
家畜の餌である

発酵させた牧草をメタンが発生しないものにすることが考えられている。
二酸化炭素が発生する要因として人間活動のなかでは、
アマゾンや東南アジアの森林を破壊する焼き畑農業があげられる。
発展途上国の貧困問題がこのような形で環境問題になっている。

地球温暖化は、気温や水温を変化させ、海水面上昇、
降水量(あるいは降雪量)の変化やそのパターン変化を引き起こすと考えられている。
21世紀末には、平均気温が約2℃上昇し、
海面水位が約50センチ上昇するといわれている。

また、洪水や旱魃、酷暑やハリケーンなどの
激しい異常気象を増加・増強させる可能性がある。
温暖化は、将来的には地球全体の生態系にも影響し、
多くの生物種の絶滅などの可能性がある。

人類において一番懸念されることは、食料問題と水問題である。
                          
詳しくは次回・・・・・