お客様より、以前依頼したリフォーム会社の工事について問合せがあった。兎に角酷い工事なので見て欲しいということで、おたくに伺った。施工が酷いのは一目瞭然だったが、まず法規を知らないで平気で違反工事をしていた。

キッチンのレンジフードファンの壁面は、消防法では不燃材を使用することになっている。
しかし、ベニヤ板を張ってあった。
また排気ダクトは、アルミ製のフレキシブルダクトを使用していて、断熱処理をしていなかった。
アルミダクトの仕様は違法だし、断熱処理をしていないことも違法だ。
また写真では見えないが、ベニヤ板を張ってある裏側(下地)は、木下地を使用している事も違法だ。

当社で、ベニヤを不燃のキッチンパネルに張替て、25mm厚のロックウールで断熱処理をした。
但し、出来る範囲と言うことでお請けした工事なので、全てを法規に適合させる事は、不可能だった。

リフォーム業は、サービス業的な要素が強く、昔ながらの建設業者は、新規参入のリフォーム業者に駆逐されつつある。
しかし、リフォーム業とは言っても建築の改修工事に変わりは無い。
そういう観点から見れば、幾ら受付のオネーさんがニコニコ顔で迎えてくれても、こんな工事をしているようじゃ、お客さんはたまったものではない。
業界の信用が落ちるのが悲しい。