タ・プロームは,アンコール遺跡群と呼ばれる多くの寺院や宮殿などの遺跡群の内のひとつで、12世紀末に仏教寺院として建立され後にヒンドゥー教寺院に改修されたと考えられている遺跡。
創建したのは、クメール人の王朝、アンコール朝の王ジャヤーヴァルマン7世。
ガジュマルによる浸食が激しい。三重の回廊に覆われた遺跡には、文字通り樹木が食い込んでいる。
あまりの酷さにインド政府はタ・プロームの修復計画を発表した。
(インドはタ・プロームの修復を担当している)しかし、現在ここで議論が沸き起こっている。
熱帯の巨大な樹木は遺跡を破壊しているのか、それともいまや遺跡を支えているのかという議論である。
2006年10月現在、この遺跡の修復方針をめぐって、ユネスコを中心とした活発な議論が継続中である。
トゥーム・レイダーとトゥー・ブラザーズの撮影が行われたことで知られる。
(ウィキペディア)
ウィキペディアにある様に、ガジュマルの浸食は建築を破壊するかのようだ。
しかし、これがタ・プローム遺跡のイメージするところではないかとも思える。
世界遺産や人類の歴史を考えると、これは自然をどの段階で保護するかという議論と同様の議論に思える。
そういう意味でこの建築群の保存は難しいな。